Monthly Archive: 3月 2018

中日ドラゴンズのユニークなエピソード

最終更新日 2025年4月25日

延長28回引き分け

プロ野球の歴史はかなり長いですが、それだけ長ければ面白いエピソードやびっくりするような話は出てくるものです。
中日ドラゴンズでもそれは同じことであり、面白い歴史があります。

1リーグ時代の1942年には延長28回引き分けという試合を経験しています。
今までの歴史を見ていくと、一定の試合時間に達すれば次のイニングには行かない、もしくは一定のイニングに達すればそこで引き分けというのがよくあるルールです。

しかしこの時は日没にならなければ引き分けにはならないというのがルールでした。
9回に追いつき、その後延長28回まで点が入らず引き分けで終わりました。

この時は15回までしか点数ボードがなかったために前の試合の試合結果のボードを代用するなどしました。
さらに驚愕する事実は、延長28回を両チームの投手が完投したこと、試合時間が短かったことです。

どちらも300球以上を投げ、試合時間は3時間47分でした。
現代のプロ野球では9イニング終わって4時間に達することもたまにありますが、いわば3試合分をこなして試合時間が4時間に達しないのは驚愕する事実です。

それだけ戦前のプロ野球は投手力がものを言っただけでなく、戦中に突入していき野球選手自身が戦地に行き、選手が少なかったという事実も関係しています。

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優勝パレードの強行エピソード

ユニークであり、考えさせられるエピソードとして優勝パレードの強行があります。
1974年、この年中日は巨人のV10を阻止し優勝を果たしました。
しかも20年ぶりの快挙ということもあり地元名古屋は大盛り上がりでした。

ところがそれと時を同じくして日本プロ野球界の大スターだった長嶋選手が引退を表明します。
本来であれば優勝パレードの前日に長嶋選手の引退試合が組まれており、しかもその相手は中日ドラゴンズでしたが雨で順延となります。
優勝パレードと長嶋選手の引退試合がバッティングしてしまい、その対処をどうするかでもめにもめます。

結果的に主力選手に優勝パレードを参加させる決断を球団が行い、長嶋選手の引退試合には若手選手と監督代行が臨むという状況になりました。
主力選手の多くはこのことを申し訳なく思ったのは言うまでもありません。

また同じようなことを今行えば当然大問題になります。
優勝パレードを日本シリーズを行う前にするケースも現在ではあまり見られないことです。

これはポストシーズンがあるなどの理由も考えられますが、まだペナントゲームが残っている中で優勝パレードを強行するケースはあまりありません。
ユニークではありますが考えさせられるというのはこのことです。

助っ人が日本に来るのを拒んで騒動になった事件

メジャーリーグの選手が日本に助っ人としてやってくるケースはよくありますが、この選手が日本に来るのを拒んで騒動になったことも当時は非常に有名でした。

2003年にメジャーで活躍をした選手を中日ドラゴンズが獲得しますが、この時相手のチームはウェーバー公示をかけることになります。
ウェーバー公示は支配権の放棄の手続きであり、日本への譲渡目的であれば獲得に名乗りを上げないのが紳士的なやり取りとしてありました。
ところがそれを破るチームが現れ、当人もそちらを希望したことで大問題に発展したのがこの事件の流れです。

中日ドラゴンズは獲得を諦め、別の選手の獲得に乗り出し結果としてその補強は成功しましたが、この契約はその後に大きな影響を残すだけでなく中日ドラゴンズの助っ人獲得の流れも変わりました。

メジャーリーグで活躍した選手を獲得するのではなく、プエルトリコやドミニカなどでスカウトした選手を連れてくる形に変わっていきます。
そのことで多くの選手が中日のユニフォームを着るだけでなく、助っ人外国人の働きを最大限に見せつけました。
ただ契約で揉めることも多く、別のチームに移籍していくことも珍しくありません。助っ人外国人を巡る物語はかなり濃く、辛酸をなめさせられた歴史でもあります。

今後もいろいろと注目したい中日ドラゴンズ

21世紀に入り多くの騒動がありましたが、その根底にあるものはルールを単に利用しただけというものです。
例えばクライマックスシリーズ前に選手全員の出場選手登録を抹消したのは、次の試合までに10日以上間隔が空き、その間にケガをしてしまえば再登録に時間がかかるからです。

結果的に出場選手登録の全員の抹消は制度化されるなど、ルールに一石を投じるきっかけにもなっています。

他にはアメリカ映画の題材に取り上げられたこともユニークなエピソードの1つです。
この時に出てくる選手は当然仮名でしたが、チーム名やメディアなどはほとんど実名であったことも特徴であり、興行収入も好調でした。

近年は様々な監督の影響もありネガティブなエピソードが多いですが、これまでには面白いエピソードや自慢をしたくなる話も数多くあります。
そして今後もこうしたエピソードが尽きることはないはずです。
できれば後世に語り継ぎたくなるようなエピソードを中日ドラゴンズには期待したいものです。

 

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居酒屋も二極化している

最終更新日 2025年4月25日

昨今の居酒屋事情

最近は居酒屋も二極化が進んでいるといっても良いかもしれません。
低価格路線を行くところと、高級路線を行くところという感じで選択を迫られるところが多くなってきている感があります。

これはそれだけ居酒屋を利用する人が多いという事があるのかもしれません。
そしてサービスの向上を常に求めるようになるので、どんどんと質を上げていくとなると最終的にはこの二つの方向性で進む以外にはないという事になるのかも。

ただ、多様化しているという事も言えなくもありません。
お店によっては商品数を増やすことでお店の価値感を上げていくという事も考えられますし、逆に商品数を絞り込んでいくことで、特別感を意識してもらう事を狙うというような事も考えられるようになってきました。

このようなことになってきたのにはネットというモノが大きく影響していると考えて間違いありません。
何しろ今はネットを利用して今日はどこで食べようかという事を考える人が増えてきています。

最近では食べログというところの評価を見て行きたいところを考えるという人も少なくはありません。
つまり、ネットでの評価が人の行動を左右するという事が起きているのです。

またSNSで写真や動画をアップする人が増えたので、そうしたものを見て行動をするという人も多くなりました。
とりわけ女性はこうしたものを見て行動をすることが多いので、その女性をターゲットに出来るようにお店の人も考えるという事になり、これが居酒屋の方針となるというような事も珍しいことではありません。

今ではインスタ映えというような言葉も生まれていかに綺麗に見せるのかということだけを考えて出される商品まで登場するというような事になっています。

インスタなどのSNSなどによって影響を受ける居酒屋業界

そのため、居酒屋も大きく様変わりをしているともいえるでしょう。
とにかく目立つことが大切という事が第一条件になることもしばしばです。

何と料理を食べる事無く写真を撮影するためだけに注文されるというような事も起きているということです。
昔であればそのようなことは考えられなかったでしょう。
とにかく面白い動画や写真を作りたい、綺麗な写真を撮影したいという事が背景にあり、それに利用されることも多くなってきているのが今の居酒屋だったりもするわけです。

そして、こうした人たちが流行を作るという事もハッキリとしています。
何故ならこうした人たちはどんどんと行動をするからです。

少し前にはナイトプールが大流行するという事がありましたが、何と寒くても水着でプールを夜に利用するというような女性が一気に登場して来ました。
理由は一つで単に綺麗な写真が撮影できるというだけでした。

別にプールで泳ぐわけでもなく、ただひたすらに写真を撮影するという事で満足しているわけです。
勿論撮影した写真は加工してネットにアップするという事をしており、その影響力は計り知れないものがあり、多くの人に影響を与えることになって来ました。

何しろネット上には多数の視聴者がいるわけですから、そうした人たちどんどんどんとアピールしていく事が出来るわけだ。
視聴者が増えるとさらにそれが視聴者を呼ぶというSNSのシステムがあり、これによって一気に情報が拡散するという事になっていて、一度拡散した情報は凄い勢いで世界に広がっていくのです。

個人がメディアを超える影響を与える時代になった

この情報発信力を個人が持つようになったという事が、今の世界を大きく変えていると考えて間違いないでしょう。
これまではメディアしか持っていなかった情報発信手段を個人が獲得したことによって、以前のメディアのような事を個人がするようになったわけです。

ここの居酒屋のこの料理が美味しいというような情報はこれまではメディアが伝えるものでしたが、今では個人が伝えるものに変わっていきました。
既にこれまでのメディアは立場を失いつつあるといっても良いかもしれません。

何しろこれまでのメディアはさまざまな制限がかかっていました。
テレビであれば放送時間が限られているとかありますが、ネットではそうした制限が一切ありません。
その為個人が出す情報の方が、これまでのメディアよりもはるかにわかりやすく良質な情報だったりもしているわけです。

テレビや新聞だとどうしてもスポンサーの意向が入り、メディア自身の意向も入るという事で、なかなかそのままの情報が出てくる事はありません。
常に偏光されているといってもいいでしょう。

ですが、個人から出てくる情報は利害関係が無いので、信用も出来る上に変更されていない可能性が高いので信用も出来るというわけで、既にこれまでのメディアを凌駕する信用も獲得しているといっても良いかもしれません。

ですからそうした人たちの情報の方を全てのビジネスが向くようになってきているといってもいいのかもしれません。
恐らく将来的にはこのネットの方が信用もされるようになり、これまでのメディアの情報はほとんど力を持たなくなるとも考えられます。