居酒屋も二極化している

最終更新日 2025年4月25日

昨今の居酒屋事情

最近は居酒屋も二極化が進んでいるといっても良いかもしれません。
低価格路線を行くところと、高級路線を行くところという感じで選択を迫られるところが多くなってきている感があります。

これはそれだけ居酒屋を利用する人が多いという事があるのかもしれません。
そしてサービスの向上を常に求めるようになるので、どんどんと質を上げていくとなると最終的にはこの二つの方向性で進む以外にはないという事になるのかも。

ただ、多様化しているという事も言えなくもありません。
お店によっては商品数を増やすことでお店の価値感を上げていくという事も考えられますし、逆に商品数を絞り込んでいくことで、特別感を意識してもらう事を狙うというような事も考えられるようになってきました。

このようなことになってきたのにはネットというモノが大きく影響していると考えて間違いありません。
何しろ今はネットを利用して今日はどこで食べようかという事を考える人が増えてきています。

最近では食べログというところの評価を見て行きたいところを考えるという人も少なくはありません。
つまり、ネットでの評価が人の行動を左右するという事が起きているのです。

またSNSで写真や動画をアップする人が増えたので、そうしたものを見て行動をするという人も多くなりました。
とりわけ女性はこうしたものを見て行動をすることが多いので、その女性をターゲットに出来るようにお店の人も考えるという事になり、これが居酒屋の方針となるというような事も珍しいことではありません。

今ではインスタ映えというような言葉も生まれていかに綺麗に見せるのかということだけを考えて出される商品まで登場するというような事になっています。

インスタなどのSNSなどによって影響を受ける居酒屋業界

そのため、居酒屋も大きく様変わりをしているともいえるでしょう。
とにかく目立つことが大切という事が第一条件になることもしばしばです。

何と料理を食べる事無く写真を撮影するためだけに注文されるというような事も起きているということです。
昔であればそのようなことは考えられなかったでしょう。
とにかく面白い動画や写真を作りたい、綺麗な写真を撮影したいという事が背景にあり、それに利用されることも多くなってきているのが今の居酒屋だったりもするわけです。

そして、こうした人たちが流行を作るという事もハッキリとしています。
何故ならこうした人たちはどんどんと行動をするからです。

少し前にはナイトプールが大流行するという事がありましたが、何と寒くても水着でプールを夜に利用するというような女性が一気に登場して来ました。
理由は一つで単に綺麗な写真が撮影できるというだけでした。

別にプールで泳ぐわけでもなく、ただひたすらに写真を撮影するという事で満足しているわけです。
勿論撮影した写真は加工してネットにアップするという事をしており、その影響力は計り知れないものがあり、多くの人に影響を与えることになって来ました。

何しろネット上には多数の視聴者がいるわけですから、そうした人たちどんどんどんとアピールしていく事が出来るわけだ。
視聴者が増えるとさらにそれが視聴者を呼ぶというSNSのシステムがあり、これによって一気に情報が拡散するという事になっていて、一度拡散した情報は凄い勢いで世界に広がっていくのです。

個人がメディアを超える影響を与える時代になった

この情報発信力を個人が持つようになったという事が、今の世界を大きく変えていると考えて間違いないでしょう。
これまではメディアしか持っていなかった情報発信手段を個人が獲得したことによって、以前のメディアのような事を個人がするようになったわけです。

ここの居酒屋のこの料理が美味しいというような情報はこれまではメディアが伝えるものでしたが、今では個人が伝えるものに変わっていきました。
既にこれまでのメディアは立場を失いつつあるといっても良いかもしれません。

何しろこれまでのメディアはさまざまな制限がかかっていました。
テレビであれば放送時間が限られているとかありますが、ネットではそうした制限が一切ありません。
その為個人が出す情報の方が、これまでのメディアよりもはるかにわかりやすく良質な情報だったりもしているわけです。

テレビや新聞だとどうしてもスポンサーの意向が入り、メディア自身の意向も入るという事で、なかなかそのままの情報が出てくる事はありません。
常に偏光されているといってもいいでしょう。

ですが、個人から出てくる情報は利害関係が無いので、信用も出来る上に変更されていない可能性が高いので信用も出来るというわけで、既にこれまでのメディアを凌駕する信用も獲得しているといっても良いかもしれません。

ですからそうした人たちの情報の方を全てのビジネスが向くようになってきているといってもいいのかもしれません。
恐らく将来的にはこのネットの方が信用もされるようになり、これまでのメディアの情報はほとんど力を持たなくなるとも考えられます。