最終更新日 2025年4月25日
会社を立ち上げてしばらく時間が経過した時、果たして存続するべきか迷う人がいるでしょう。
現実的な話をすれば、法人を立ち上げた人の8割は3年以内に辞めていくと言われています。
また5年以上続けることができる人はわずか10%程度と言われているほどです。
それだけ法人を立ち上げて続けていくのは難しいことがわかります。
ただせっかく法人を立ち上げた以上は、売上をしっかり伸ばして利益を出していくことが重要になるでしょう。
リピーターを増やす
売上を伸ばす方法はいくつかありますが、簡単に言えばリピーターを増やすことが重要になります。
例えば1つの企業にリピーターが1000人いるならばその企業はある程度規模が大きくなるでしょう。
初期の段階でそこまでのリピーターを増やすことは難しいですが、リピーターの数が増えていけば増えているほど売り上げが悪い安定していくわけです。
逆に、一見さんばかりで新規顧客を相手にしている状態が長く続くと、売上が伸びたとしても経費がかかりすぎてしまう傾向にあり結果的に企業自体が存続できません。
あるデータによれば、新規顧客を相手にする場合と一見さんばかりを相手にする場合を比較した場合、一見さんばかりを相手にするほうがリピーターを相手にするよりも経費が5倍ぐらいかかると言われています。
それだけお金がかかるのは、広告費用をかけなければならないからでしょう。
仕事によっては、営業マンをたくさん雇わなければならず人件費が馬鹿になりません。
しかし、リピーターばかりが来るならば宣伝をしたとしてもそこまで予算をかけなくても問題ないといえます。
営業マンを配置するにしても、それほど人数は要らないでしょう。
ここからわかるのは、いかにリピーターを増やすかによってその企業の存続が決まると言っても過言ではありません。
その企業のネガティブな部分とポジティブな部分のどちらに注目するかが大事
リピーターを増やす場合には、その企業のネガティブな部分とポジティブな部分のどちらに注目するかが大事になります。
ネガティブな要素を減らしていくか、それともポジティブな要素を伸ばしていくのかどちらかに決めなければいけません。
決まった時間で決まった予算の中で両方とも行うのは無理があります。
この点を間違えてしまうと、その後倒産する可能性も出てきます。
ここで言うネガティブな要素とは何かと言えば、お客さんから商品に関してのクレームをもらった場合がこれに該当します。
商品の中に髪の毛が混ざっていたことや、不良品で動かないような商品もやはりマイナス部分と言えるでしょう。
こういったクレームに関しては、即座に対応することが必要です。
しかし、クレームを減らしたとしてもリピーターが増えるわけではありません。
例えば、ケーキの中に髪の毛が入っているとクレームを入れたお客さんがいるとします。
その後、髪の毛が一切入らなくなったとした場合、そのお客さんがリピーターになってくれるか問題です。
普通に考えれば、リピーターになってくれる事はないでしょう。
あるいは、その企業が経営する店舗のスタッフの態度が悪くクレームになったとします。
もし社員研修の時間を増やし接客の態度を改めた場合、そしてクレームを言ったお客さんがリピーターになるかといえばまずそのような事はありません。
なぜなら、よくするのは接客態度をよくするのはごく当たり前の対応だからです。
ポジティブな要素とはその会社の優れた部分
一方で、ポジティブな要素とはその会社の優れた部分です。
例えば、値段が安いことを売りにしているような会社もあります。
日本でも家具の販売で有名な会社は、今までの品質を保持しながら格安で得ることができるようになっています。
格安の数が欲しい人にとっては、思わずリピートしてしまうでしょう。
また、接客の態度が素晴らしくお客さんの要望をよく聞き入れてくれて、アフターフォローもしっかりしている工務店があったとします。
特別にアフターフォローが充実しており、お客さんが感動したとすればリピーターになってくれるはずです。
このようなポジティブな部分は、積極的に伸ばしたほうがよりリピート率が高くなると言えるわけです。
逆にこの部分を放置してネガティブな要素だけ排除しようとした場合、ポジティブな部分まで消えてしまう可能性があります。
1つの会社の中で、値段が高いとクレームを言ってくるお客さんと接客の態度が素晴らしいと言ってリピートしてくれるお客さんがいたとします。
もしネガティブな要素ばかりを見ると、クレーム対応に追われそのクレームを潰すべく社員研修に時間をかけたとします。
そうすると、従業員が接客に使う時間が不十分になり、今までと同様のサービスができなくなるでしょう。
まとめ
そうすると、サービスに時間をかけることができなくなりリピーターを増やすきっかけとなったポジティブ要素が潰れてしまうわけです。
かといって、クレームをなくした途端にリピーターが増える事はまず考えにくいです。
このように考えれば、売り上げを伸ばすために必要な事は、ネガティブな要素を必要最低限だけ減らす事とそれと同時にポジティブな要素を可能な限り伸ばすことです。