【富士学院に学ぶ】医学部を受験するなら知っておきたいこと

最終更新日 2025年4月25日

この記事は以下のような人におすすめです

・医学部受験に合格したい
・医学部の学費ってどれぐらい?
・医学部受験の際の試験内容について知りたい

自分の意志で医学部を受験したいと思っている人もいれば、親が医学部の受験を勧める人もいるでしょう。
医師を目指すのは簡単なことではないので、もし目標としてるのであればあらかじめ知っておいたほうがいいこともたくさんあります。
医学科は2021年度現在は全国の国公立大50,準大学1、私立大31の合計82大学に設置されています。
全体で見ると志願者は以前より減っていますが、それでも志望者は決して少なくありません。
2021年の入学試験の倍率は私立大学では13.4倍で国公立大学で3.9倍になっており、その他の学科に比べてかなり高い競争率です。

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医学部は学費が他学科に比べて断トツに高い

医学部は誰もが知っているとおり学費が他学科に比べて断トツに高いため、住んでいるのと違う地方でもいいから国公立大を目指す人もたくさんいます。
その場合はまず1次試験である共通テストを受け、ある程度の点数をとらないと第一段階選抜で足きりに遭うことに。
大学によって差はありますが、共通テストで8割以上の得点は必要なので全教科まんべんなく勉強しておきましょう。
共通テストでは英語(筆記とリスニング)と数1A数2Bと理科(化学・物理・生物から2つ)、社会(倫理政治や地理B・日本史B・世界史Bから選択)を受験します。
理系だからといって国語や社会ができないと、足きりで涙をのむことになるかもしれません。
国公立の2次試験でも私立大の試験も、かなりの高偏差値になるので理系科目も高得点が必要です。
国公立大学(二次試験)や私立大の医学部入試は、一般的には英語、数学(1A2B3)と理科は物理・化学・生物から2科目を選んで受験します。
東京大学は二次試験でも国語や英語リスニングもあり、二次試験で理科や英語が入っていない国公立大学もあります。

自分の得意分野で勝負できる学校を選ぶのも一案

私立大の中には理科1科目選択だったり数3が試験範囲外というところもあるので、自分の得意分野で勝負できる学校を選ぶのも一案です。
最近は一般入試より推薦やAO試験で入学する学生が増えていますが、医学系に関しては一般選抜での募集が8割前後を占めているので、地道に勉強して試験に臨むのが基本です。
さらに医学科入試の特徴の1つとしては、面接試験や小論文が挙げられるでしょう。
それ以外の学科ではAOや推薦入試以外で面接や小論文を課すところは少ないはずですが、医学系だけは面接が重視される傾向があります。
医療は人と関わり命を預かる仕事なので、人間性を重んじるために面接を重要視しているのです。
医学系の学部学科は偏差値が高いことは知られていますが、いくら勉強ができてもコミュニケーションが苦手だったり面接でも受け答えがうまくできないと合格できないこともあります。
面接は受験生一人に対して面接官数人で行われることが多く、30分程度の質疑応答があります。
医師を目指している理由やこの大学を選んだ理由、中高時代の部活やニュース、最近読んだ本など一般的な質問が多いものです。
現役生なら併願校を聞かれたり浪人生であれば前年の入試結果などを聞かれることがあるので、心構えをしておきましょう。
面接では必要以上に緊張することはありませんが、志望校の学校案内などをよく読んでアドミッション・ポリシーを理解したうえで、医師になりたい理由やどんな医者を目指すのかを考えておくとスムーズです。

小論文対策も必須

理系学部とはいえ小論文を書かねばいけないのも医学科特有の試験で、小論文対策も必須です。
テーマや出題傾向は学校によって異なりますが、試験時間は1時間から1時間半くらいで、論文の文字数は600文字から800文字程度が多いようです。
課題として掲出された書籍やニュースなどの文章を読んで意見を述べる形式もあれば、学校が用意したテーマに沿って論文を書く場合もあります。
学力試験の勉強は追い込みや過去問対策で最後に力を伸ばせる可能性がありますが、小論文は一朝一夕では書けません。
テーマや課題から発想を膨らませ、構成を考えて書くという一連の作業を時間内に終えるには慣れも大切です。
ふだんから新聞などで医療系の記事をピックアップして読み込んで自分なりの意見をまとめたり、制限時間を決めて時間内に書ききる練習をしておきましょう。
そして書き上げた小論文や医学部受験専門塾の先生などに添削してもらい、スキルを磨いておいてください。
先ほど書いた通り医学科は偏差値が高く、国公立では東京大学や京都大学がトップで私立では慶応義塾大学がトップの偏差値です。
でもいちばんランクが下の大学でも偏差値60以上なので、かなり勉強して臨まないと太刀打ちできません。

まとめ

さらに入学金や授業料も高額ですが、国公立大では入学金が約30万円と授業料が約54万円(千葉大学など一部大学は64万円台)で済みます。
私立では初年度納付金だけでも1000万円を超えたり、6年間の総額が4500万円超になる学校もあります。
勉強だけでなく面接と論文対策をしたうえで、これだけの学費を払い続ける覚悟をして試験に臨んでください。