最終更新日 2025年4月25日
交通事故に遭ってしまった場合には、双方の保険会社で問題を解決するケースが少なくありません。
様々な手続きからその交渉まで全て任せることができるのが最も大きな理由ですが、この場合には十分な補償を得ることができないケースも多くなっているのが実態です。
示談の基準となる要素が非常に低く設定されている
その理由は、示談の基準となる要素が非常に低く設定されていることによるものです。
一般的に保険会社が基準とする内容は、自賠責基準と言われる自賠責保険の支払い能力を基準にしたものであることが少なくありません。
自賠責保険は、支払い額が非常に低く設定されていることから、できるだけ保障額を低く設定するような要素が働いていることが多いものです。
そのため保険会社の基準では十分な補償が得られないことが多くなっています。
特に問題となるのは、様々な後遺症で病院に通院する場合、その症状が十分に改善されないにもかかわらず、一定期間経過するとその治療費の支給が打ち切られてしまうことが多いことです。
これを専門用語で症状固定と言いますが、治療によって症状の改善が見込めないと判断された場合には、その後の慰謝料を支払うことで治療費を打ち切ることができるのがその仕組みです。
弁護士が交通事故の示談を行う場合
ただしその慰謝料も非常に低い水準となっていることが多く、将来の生活に不安を抱えると言う人も多いのが実態です。
弁護士が交通事故の示談を行う場合には、基本的にはこれまでの判例をもとに交渉を行います。
そのため保険会社の場合に比べて、実態に即した最適な金額を提示することができるほか、場合によっては裁判に持ち込むことで、その金額を勝ち取ることが出来るのもメリットとなっています。
多くの弁護士は様々な判例をもとに示談交渉を行うのが一般的となっており、その確率が非常に高いのも特徴となっているため、自らに有利に交渉を進めることができるのが特徴です。
交通事故に遭ってしまった場合には、様々な将来の生活に支障をきたしてしまうことも少なくありません。
特に後遺症の問題は、これまでなりわいとしてきた様々な仕事を行うことができなくなってしまう恐れもあり、経済的な面での不安を抱えることも多いものです。
後遺症は長期間経過してから発生することも多い
これに対して十分な補償を得ることができない場合には、将来の生活設計に不安を抱えてしまうことも少なくありません。
しかし、後遺症は交通事故の直後ではなく、長期間経過してから発生することも多いため、この点に関してもしっかりと確認し補償を要求することが重要となります。
そのためには法律を熟知し、様々な判例を認識した上で正当な交渉を行うことができる弁護士の存在が非常に重要なものとなるのです。
交通事故に対応することができる弁護士は、非常に豊富な知識を持っているのが特徴です。
また多くの実績を持ち、様々な交渉の結果も経験していることから、被害者の苦しみも十分に理解していることがポイントとなっています。
そのため、将来の生活や後遺症の苦しみなどを踏まえた正当な交渉を行うことが可能であり、またそれを勝ち取るための知識と経験も備えていることが特徴となっているのです。
交通事故の問題は非常に複雑となるため、簡単にスムーズに解決を行ってくれる保険会社に全面的に委託することが少なくありません。
しかしそれでは法律的に認められた十分な補償を得ることができないケースが多いばかりでなく、場合によっては後遺症に対する十分な治療を行うことができない場合もあります。
まとめ
このような影響を最小限に食い止めるためには、安易に保険会社に委託するのではなく、弁護士に依頼することも考慮することが重要です。
特に自分自身が被害者の場合には、将来的なリスクも十分に鑑み、現在発生していない症状に関しても万が一を想定することが必要となります。
これらを全てスムーズに行うためにも、弁護士に示談を依頼することが有効となるのです。