最終更新日 2025年4月25日
「星野仙一さんについて詳しく知りたい」
「星野仙一さんの監督時代のエピソードに興味がある」
「星野仙一さんの性格について知りたい」
星野仙一は中日ドラゴンズで投手として活躍し、中日、阪神、楽天で監督を務め全てのチームでリーグ優勝を果たしています。
楽天ではチーム初に加えて自身初の日本一も経験しており、記録と記憶に残る人物であったことは間違いないです。
野球をほとんど知らない人でも名前くらいは聞いたことがあると思われます。
選手時代は巨人にだけは負けないという強い気持ちを持ってプレーしていました。
王貞治や長嶋茂雄に対して、真っ向勝負する姿はまさに勝負師でした。
今の選手にあれだけ気持ちを前面に出して投球する選手はいないです。
それだけ巨人に勝ちたい思いが強かったことを意味しています。
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Contents
中村武志氏は何度も殴られていたことで有名
星野仙一は監督時代の印象が強い人が多いと思われます。
若い時は鉄拳制裁をしていたので、今の時代にあの指導をしていたら大きな問題になっていたはずです。
特に中日で正捕手を務めていた中村武志氏は何度も殴られていたことで有名です。
顔が膨れ上がったり、流血したこともあり、テレビで映すわけにはいかないと殴られたことが原因で交代したことが何度かあったみたいです。
中村武志氏は何度も殴られても成長させてもらったことに感謝をしています。
それは厳しさだけでなく、愛を持って接していたことが要因として考えられます。
ただ単に鉄拳制裁をしているわけではなく、選手のためを持って行ったことですし、良いプレーをした選手に対しては自分のことのように喜んでくれるのでモチベーションが高い選手が多かったです。
選手に対して何をしなければいけないか適切な指導をしていた
選手に対して何をしなければいけないか適切な指導をしていたことも評価するべきポイントになります。
50歳まで投げ続けた山本昌氏を例にして説明します。
高卒でプロの世界に入ったのですがなかなか結果を出すことができず、野球交換留学としてメジャーリーグのドジャースでトレーニングをすることになりました。
ドジャースで出会ったアイク生原氏が山本昌の野球人生を大きく変えることになります。
外角低めのコントロールと代名詞となったスクリューボールを習得することができて、日本に帰国してからはエースとして好成績を残しています。
ドジャースに行くことを命じられていなかったら、活躍する前に引退していた可能性が高かったです。
選手のことをよく見ているからこそ、その選手に適した指導ができます。
これはプロ野球の監督だけでなく、小学校から高校野球や大学野球など全ての指導者が理解しておかなければいけないことです。
星野仙一氏から学べること
星野仙一氏から学べることは、選手と正面から向き合って、厳しい勝負の中で育てていくことが大事であることが挙げられます。
今の指導者は若い子に対して厳しいことも言えないような雰囲気があります。
体罰は当然いけないことですが、厳しさを全く無くすことが本当に正しいことなのか考えないといけません。
厳しくても正面から向き合ってくれる指導者には付いてきてくれます。
選手にしっかり向き合ってこないから信頼されていないのです。
野球人口が減少していることを危惧し様々な活動をしていたことも見逃せません。
アマチュアの野球大会をいくつも支援してきて、少年野球大会からマスターズ甲子園などの高齢者向けの大会まで多岐にわたって積極的に活動していました。
昔は男の子の多くが野球をする時代でしたが、今はサッカーやバスケットなど様々な選択肢があるため、野球をしている子供たちがかなり少なくなっています。
アマチュアにも気をかけて支援することは本当に素晴らしいです。
阪神と楽天では前監督が野村克也氏という共通点がある
2018年1月に70歳の若さで亡くなってしまい、野球界にとって大きな財産を失ってしまったことが理解できるはずです。
阪神と楽天では前監督が野村克也氏という共通点があります。
野村選手を育成し、それを上手く活用して星野氏が優勝に導くことによって結果が出たわけです。
野村克也氏は育成が上手いので、星野仙一が勝つためのメンタルを受け付けることによって優勝することができたはずです。
どちらか一方の力ではなく、どちらの力もなければ弱小チームだった阪神と楽天が優勝することはできなかったと思われます。
最近は弱いチームのまま辞任してしまう指導者が多いので、ネームバリューだけで決められていることが多い現状は改善するべきです。
チームが強くなるためには多少の厳しさは絶対に必要です。
全く怒らない指導者だと選手が友達のようになってしまい、必要な時に適切な指導ができません。
あれだけ鉄拳制裁を受けていた当時の選手たちが、星野仙一氏を悪く言わないのは、それだけお互いに高い信頼関係にあったからです。
甘やかすのであれば指導者は不要になります。
まとめ
これは野球界だけでなく、仕事でも言えることです。
パワハラだと言われるのが嫌で何も言えない環境の企業が増えていますが、若い社員のためにならないことが多くあります。
厳しさがないと人は成長できませんし、自分が指導する側になった際にどうしたらいいか分からなくなってしまいます。